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摂食嚥下障害Q&A監修:浜松市リハビリテーション病院 病院長 藤島一郎

症状・原因

嚥下障害の重症度の評価方法について、教えてください。Next

嚥下障害患者さんが、どのくらい食べられているかを評価する簡便な基準があります。

摂食嚥下障害患者さんがどのくらい食べられているかを評価する簡便な基準を紹介します。これまで数多くの学会発表や論文でも使用されてきた基準で、信頼性や妥当性も検証してあり、Food Intake LEVEL Scale(FILS:フィルスと読みますが、これまで藤島の摂食嚥下状況のレベルと云われていたものです)として英語で論文になり国際的な雑誌に掲載されています。この評価基準は「食べている」状態をそのまま評価するもので、嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査が行えない施設や在宅でも使用可能です。嚥下リハビリテーションの訓練効果や、食べている状況の経過などを知るのにも役に立ちます。食べている状態をそのまま評価するものなので、あらゆる職種の方が使用することができます。

Kunieda K, Ohno T, Fujishima I, Hojo K, Morita T. Reliability and Validity of a Tool to Measure the Severity of Dysphagia. The Food Intake LEVEL Scale. J Pain Symptom Manage 2013 ; 46 : 201-6.

摂食嚥下障害患者における摂食状況のレベル
経口摂取なし
  • 嚥下訓練を行っていない
  • 食物を用いない嚥下訓練を行っている
  • ごく少量の食物を用いた嚥下訓練を行っている
経口摂取と代替栄養
  • 1食分未満の(楽しみレベルの)嚥下食を経口摂取しているが代替栄養が主体
  • 1〜2食の嚥下食を経口摂取しているが代替栄養も行っている
  • 3食の嚥下食経口摂取が主体で、不足分の代替栄養を行っている
経口摂取のみ
  • 3食の嚥下食を経口摂取している
  • 特別食べにくいものを除いて、3食経口摂取している
  • 食物の制限はなく3食を経口摂取している

摂食嚥下障害に関する問題なし(正常)

摂食嚥下障害を示唆する何らかの問題:覚醒不良、口からのこぼれ、口腔内残留、咽頭残留感、むせなど

用語解説
*嚥下訓練
専門家、またはよく指導された介護者、本人が嚥下機能を改善させるために行う訓練
*嚥下食
ゼラチン寄せ、ミキサー食など、食塊形成しやすく嚥下しやすいように調整した食品
*代替栄養
経管栄養、点滴など非経口の栄養法
*特別食べにくいもの
パサつくもの、堅いもの、水など

Kunieda K, Ohno T, Fujishima I, Hojo K, Morita T. Reliability and Validity of a Tool to Measure the Severity of Dysphagia. The Food Intake LEVEL Scale. J Pain Symptom Manage 2013 ; 46 : 201-6.

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